2012年04月04日

「牛丼 焼きの陣」 第2次牛丼戦争 今度は焼きの対決!

 ▼「焼き牛丼」で先行3社へ殴り込み
牛丼戦争というと、
従来は、すき家・松屋・吉野家の三つ巴の戦いでした。
各社とも普通の牛丼の安さを競うもので、
典型的な消耗戦となっていました。

そんな、普通の牛丼戦争(第一次)は、
牛丼以外の品目の値引きに飛び火して現在に至っています。

そこに殴り込みをかけたのが、
「東京チカラめし」で「焼き牛丼」を展開する、
三光マーケティングフーズです。

従来の煮込んだ牛丼による消耗戦を避け、
焼き牛丼で先行する牛丼3社に挑んできました。

「牛丼 焼きの陣」 第2次牛丼戦争 今度は焼きの対決!


 ▼迎え撃つ先行3社の対応(1)三者三様の対応
先行3社はそれには黙っておらず、
対応に乗り出そうとしましたが、
なかなか動き出せませんでした。

牛丼3社で最初に動き出したのは松屋でした。

それに対して吉野家は牛肉を避けて豚肉で応戦していますが、
すき家はまだ重い腰を上げていません。

というのは、焼き牛丼を提供するためには、
設備やオペレーションの問題があって、
既存の店舗ですぐに焼き牛丼を提供できないからです。

既に全店舗で肉を焼く設備とメニューを持っている松屋では対応が容易ですが、
吉野家とすき家ではそこがネックとなったのではないでしょうか。

また、いちいち肉を焼くという作業が入ると、
普通の牛丼よりどうしても価格を上げなければなりません。

そのあたりが受け入れられるかどうかも、
なかなか動き出せない理由だと思われます。


 ▼迎え撃つ先行3社の対応(2)動き出した松屋
松屋では「牛カルビ丼」を一部店舗で先行発売して様子を見ました。

その結果、思いのほか好調だったため、
ついに4月5日から「牛カルビ丼」を全国展開することにしました。

内容的には、既に販売中の「キムカル丼」から
キムチと海苔を省略して安くしたメニューと考えることができます。

値段はキムカル丼(並)の490円に対して、
牛カルビ丼(並)は380円で、リーズナブルな値段になっています。
これは「東京チカラめし」の「焼き牛丼」を意識した価格設定だといえます。

現在は100円の価格差がありますが、
通常価格に戻してみそ汁を加えるとほぼ同じ価格になります。

「牛丼 焼きの陣」 第2次牛丼戦争 今度は焼きの対決!


 ▼迎え撃つ先行3社の対応(3)正面戦を避けた吉野家
一方、吉野家は豚肉を焼いて甘辛のタレをからめた
十勝豚丼風の「焼味豚丼」を発売し、
それが大好評となっています。

内容的には以前から販売していた豚肉の定食を少し改良しただけで、
それが大好評となるとは思っていなかったのではないかと思われます。

しかし、牛肉メニューだけでも既に牛丼と牛鍋丼の2種類を提供しているため、
吉野家ではこれ以上メニューを増やしたくないと考えているのではないでしょうか。

焼味豚丼があって、それが好評なことから、
あえてそれを牛肉メニューに展開することはないと考えられます。

「牛丼 焼きの陣」 第2次牛丼戦争 今度は焼きの対決!


 ▼迎え撃つ先行3社の対応(4)静観の構えのすき家
それに対して、すき家はまだこの戦いを静観する構えのようで、
目立った動きをしていません。
しいてあげれば、牛でも豚でもない鶏肉で
「炭火やきとり丼」と「炭火とりマヨ丼」という2つのメニューが
「焼きの陣」に一応参戦しているといえます。

しかし、先行する2社の「東京チカラめし」と「松屋」が好調を続ける場合には、
間違いなくすき家もこの戦いに参戦してくると考えられ、
第2次牛丼戦争「牛丼 焼きの陣」となることが確実視されています。



 ▼第2次牛丼戦争「牛丼 焼きの陣」勃発の背景
ところで、今なぜ「焼き牛丼」なのかと考えてみると、
従来の煮込んだ牛丼の味に飽きた多くの人が、
インパクトのある「焼いた肉の味」を求めているからだと思われます。

従来から香ばしくて味にインパクトのある焼き肉屋の焼肉の人気は絶大で、
多くの人がその味わいを牛丼にも求めていることに東京チカラめしでは気が付き、
これを武器にして牛丼業界に殴り込みをかけてきことから、
第2次牛丼戦争「牛丼 焼きの陣」が勃発しました。

この味の焼き牛丼を既存の牛丼と同じ価格帯で販売すれば
先行3社に勝てると思ったのでしょう。

確かにその目論見は大当たりで、焼き牛丼は多くの人に支持されています。


 ▼既に各種焼肉定食を扱っていた松屋では
松屋では以前から各種焼肉定食を販売していましたが、
これがインパクトのない焼肉だったのです。

一応出す直前に焼くというスタイルをとっているのですが、
味付けは下味だけで、自分で好きなタレをかけて食べるようになっています。

しかし、そのタレが薄くて水のようなしゃばしゃばしたタイプのため、
せっかくの焼いたばかりの肉がすっかり冷たくなってしまうだけでなく、
タレが肉にからみにくいため、
あの焼肉屋の焼肉とは全然違うインパクトのない食感になっていました。

松屋の幹部は早くそのことに気が付いて
熱々で濃い目のタレがしっかりからんだ焼肉定食を提供すべきだと思います。

その突破口となるのが、
5日から全国発売となる「牛カルビ丼」なのです。

それを定食にしたものを早く発売すべきです。




Posted by offsite沼津 at 08:25│Comments(0)
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