2011年09月20日

里川の沈下橋(地獄橋)を見てきました

里川の沈下橋(地獄橋)を見てきました

先日、久慈川の支流の一つである里川の沈下橋(地獄橋)を見るために
常陸太田に行きました。

久慈川の沈下橋(地獄橋)は、
久野瀬橋を除いて他の橋は鋼鉄製の橋脚とコンクリート製の床板でできた橋ですが、
里川の沈下橋(地獄橋)はほとんど木でできた橋です。

また、その多くが流木を始め、橋脚や梁など強度の必要な部分を含めて木造の、
本格的な木の橋となっています。

今回は里川が平地に出てからとなる新茅根橋より下流の区間について
久慈川と合流するまでを歩いてみました。

この区間には、上流側に5つの木の橋が、
久慈川との合流の手前に2つの木の橋がありました。


【里川下流域の橋】 (新茅根橋から久慈川との合流まで)

▼白羽橋 橋脚と流木よけが鋼鉄製の木の橋です。
     根本橋や田渡橋と同様、スパンの長い極厚の木の梁が印象的です。

▼根本橋 橋脚と流木よけが鋼鉄製の木の橋です。
     白羽橋や田渡橋と同様、スパンの長い極厚の木の梁が印象的です。
     なお、橋の両端部はコンクリートの路面と鋼鉄製の梁になっています。

▼堰下橋 床板はもちろん、橋脚や梁を含めてすべて木製で、
     木製の流木よけのある完全な木の橋です。
     農耕車専用で新落合橋と似た構造ですが、
     こちらは水面からの高さが低いのが特徴です。
     なお、橋の東側の一部はコンクリートの路面と鋼鉄製の梁になっています。

▼田渡橋 橋脚と流木よけがクリーム色で鋼鉄製の木の橋です。
     白羽橋や根本橋と同様、スパンの長い極厚の木の梁が印象的です。

▼西宮橋 流木よけのない完全な木の橋で、典型的な中小河川の流れ橋です。

▼八幡橋 床板をはじめ、橋脚や梁も木製で、木製の流木よけのある完全な木の橋です。
     橋脚と梁がそれぞれ4本あり、がっちりとした印象です

▼新落合橋 床板をはじめ、橋脚や梁も木製で、木製の流木よけのある完全な木の橋です。      橋脚と梁がそれぞれ3本で、下流側に補強が1本が追加されたような
      構成となっており、八幡橋とは印象が異なります。

いずれも、埼玉県の高麗川などに架かる木の橋以上の数と素晴しい内容で、
文化遺産になってもおかしくないくらい大変貴重なものとなっています。

そのうち、下流に架かる八幡橋と新落合橋は、「ゲゲゲの女房}のロケ地として使われるなど、映画やドラマのロケ地となっていて、ある程度有名にはなっていますが、
上流側の5つの橋はほとんど無名で穴場的存在となっています。

各沈下橋(地獄橋)についての詳しい内容は、こちらでご覧になれます。

里川(久慈川の支流)の沈下橋(地獄橋) その1 概要

なお、新茅根橋より上流の山あいにも
いくつかの沈下橋(地獄橋)があるようなので、
機会を見て訪れてみようかと思っています。





Posted by offsite沼津 at 06:30│Comments(0)
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