2011年03月22日

自粛という名の錦の御旗

地震発生後、何日間もずっと放送し続けた地震特番。

テレビでは一日中それだけをずっと放映し、
民放ではさらにAC広告だけを繰り返し放送して、
人々を不安にし、買い占めに走らせる。

「自粛という名の錦の御旗」は、国民を委縮させます。


プロ野球に関しては、「自粛という名の錦の御旗」によって混乱が続いています。

特にセリーグのペナントレース開催延期問題。

首都圏でナイトゲームを行うというのは
さすがに良くないと思いますが、
セリーグの開催延期については、いろいろな意見があります。

▼今はまだ野球の時ではない - 権藤博氏。日本経済新聞(2011年3月21日)

▼「勇気」ではなく「義援金」を!球界が果たすべき、本当の復興支援。 - 鷲田康氏。NumberWeb(2011年3月19日)

▼セ・リーグの意思決定は日本の病の一面を象徴しているのではないか - 大西宏氏。アゴラ(2011年3月21日)

▼野球はやるべきか、やめるべきか - 柴田勲氏は「プロ野球もセンバツも開催すべき」。東スポWEB(2011年3月16日)


パリーグが早々と開催延期を決めたのは、
楽天の本拠地仙台の球場が地震で使えなくなり、開催に間に合わなかった。
ただそれだけの理由にしか思えません。

楽天が本拠地を九州にでもしていたら、
今回の震災で開催延期を決めたでしょうか?

いいえ、そんなことはないでしょう。


一方、セリーグはどうでしょうか?

震災による直接の影響を受けた球団が所属していないセリーグは
まったく問題なく開催できるため、
一度は予定通りの開催を決めました。

それも、当然のことと思います。

ここで突然出てきたのが、選手会による「自粛という名の錦の御旗」です。

確かに選手会の言ってることはもっともですが、
もう一つの野球の存在を考えると、
ちょっと違うと思えてなりません。

明日の23日から予定通り開催される「選抜高校野球」です。

上で「今はまだ野球の時ではない」というコラムを発表した権藤博氏は、
これをどう考えているのでしょうか?

彼の言うとおり被災地のことを考えるのなら、
「選抜高校野球」も4月中旬以降に延期すべきです。
実際には新学期が始まってから開催するのは無理なので、
延期して無理やり開催するのなら
7月下旬の夏休みに入ってからやるしかありません。

本当の被災地から出場する東北高校の選手は、
「今はまだ野球の時ではない」と思っているのでしょうか?

すべては東北高校の選手達の考えと行動に凝縮されます。

東北高校の選手達が「選抜高校野球」に出場できて嬉しい
と心から思っているのなら、大会は開催すべきです。

被災地のことを考えるとどうのこうの、という意見を、
被災した当事者以外が軽々しく口にするべきではありません。

プロ野球も高校野球も同じ野球です。

「自粛という名の錦の御旗」で自分の考えを押し付けようとする
プロ野球選手会の態度に疑問を感じます。


また、セパ同時開幕という大義名分も、
近年ずっとそうしていなかったので、
説得力はありません。



Posted by offsite沼津 at 08:44│Comments(0)
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