今日の１本

昨日もわざわざ吉野家の牛鍋丼を食べに行きましたが、
なぜ、牛肉と白滝は合うのでしょうか？

すき焼きなどに白滝が入っているから？

いいえ、それもありますが、
吉野家の場合は違います。

それは、昔の吉野家の牛丼を思い出させるからです。

吉野家が倒産する直前の牛丼を思い出して下さい。
１９８０年頃の、あの吉野家の牛丼です。

当時、吉野家の牛丼は別名、「ゴム丼」と呼ばれていました。
それは、脂身が９５％以上あると思われる吉野家の牛肉は、
石鹸になるか吉野家の牛丼になるかと言われていた代物です。

食べると、脂身がゴムのように伸びて物凄い弾力があって、
あの食感はまさしくゴムでした。

それが白滝の弾力と食感に凄く似ているのです。

他社が牛丼で躍進を始めた頃、そんな肉を使っていたから、
吉野家は倒産してしまったのです。

今の社長は、そんな反省から品質重視で会社を立ち直らせました。

しかし、今はそれが足かせとなって、
３８０円から値下げできない状況となり、
他社の値下げ合戦に追従できなくて苦戦しています。

タダ同然の昔の肉に戻せば元の木阿弥ですが、
現在の肉との間にはかなりのギャップがあります。

その一つの回答が「牛鍋丼２８０円」ですが、
それ以外にも手はあるはずです。