2015年10月07日
鬼怒川温泉がヤバイとはいうものの
何気なくネットを見ていたら、
「日本有数の温泉地「鬼怒川」の廃墟っぷりがヤバい」
など、鬼怒川温泉の荒廃ぶりを指摘するHPがたくさん出てきました。
中には、ろくに調べもしないで、ロープウエイが休止しているとか
宿に1回泊まっただけであたかもそれが鬼怒川温泉全体のことを示しているように
意図的に書かれたものとかもあって、ネットの情報はひどいものです。
私は昨年の12月初旬の平日に鬼怒川温泉のあるホテルにグループで1泊しましたが、
オフシーズンの平日にも関わらず、そこそこの泊り客がいて、
朝食バイキングは結構混雑していました。
それに加えて、先日の大雨で被害にあったホテルの情報がネットにアップされて、
鬼怒川のイメージはさらに悪くなってしまいました。
「鬼怒川がヤバイ『鬼怒川温泉の施設が建物ごと崩落』川沿いの野球場も完全に水没」
なんてものが検索すると大量に出てきます。
鬼怒川温泉の荒廃についての多くの記事を読んでいると、
バブル崩壊と団体旅行の激減、それにホテルの努力不足を指摘するものは見かけますが、
東武鉄道の責任を指摘するものは見当たりませんでした。
交通費を節約してその分、宿泊や食事などに費やしたいというのが
普通の観光客の考え方ですが、
東武鉄道は運賃収入が減ったからその分、特急料金で稼ごうという意図があからさまで、
これではますます日光・鬼怒川に観光客が行かなくなります。
数年前までは、速くて便利な快速電車が1時間に1本出ていましたが、
これを事実上廃止し、新栃木駅から先が各駅停車となる区間快速にしました。
頭初は東武動物公園から先が各駅停車となって今よりもっとひどいものでしたが、
さすがにすぐに改善されました。
現在の時刻で比較してみるとその状況がよく分かります。
種別 浅草 鬼怒川温泉 所要時間 運賃+料金
快速 0910 → 1131 141分 1550円
特急 1000 → 1159 119分 2890円
区間快速 1040 → 1310 150分 1550円
これでは、都心から日光・鬼怒川に電車で行こうとする人は敬遠してしまいます。
日光・鬼怒川に行くなら車にするとか、
安くて便利な高速バスの出ている伊香保や草津にするとか、
電車で行くならもっと安くて便利で見どころの多い箱根や伊豆方面にするとか、
そうなってしまうものです。
1340円を追加することで少し便利で速い特急に乗れますが、
30分速いだけで倍近くの値段になるのはどうかと思います。
JRもそうですが、何が何でも特急や新幹線に乗せようと小細工するのではなく、
乗客が喜んで特急や新幹線に乗りたくなるようなものにしないと、
飛行機や高速バスやマイカーにどんどん客を奪われてしまいます。
JRの例で静岡に関係のあるものとしては、
「東海」と「あさぎり」でしょうか。
無理やり特急にして料金が高くなったことが原因で利用客が激減し、
廃止されてしまいました。(あさぎりは区間の短縮)
特急東海の場合、東京~沼津では新幹線より割高で時間がかかり、
座席などの設備が新幹線より劣り、運行本数が極端に少ないため
一部のマニア以外は利用しなくなりました。
東京と沼津の間を移動しようとする人は、
迷わず新幹線か在来線を利用し、
高いだけでメリットのない東海は利用しなくなっていました。
あさぎりの場合も同じです。
以前は新幹線より1000円近く安かったのが、
値上げでほとんど変わらなくなったため、
沼津から東京に行く人の選択肢にあさぎりはなくなり、
そのおかげで沼津~御殿場の運行を取りやめてしまいました。
東海もあさぎりも、特急車両を使用しているからといって
安い料金の急行から割高な特急にしてしまったことが
客離れによる廃止となった原因です。
わざとやっているとしか思えません。
利用者を無視したそういうやり方と、
サービスの向上という時代の変化に目を背け、
ずっと同じサービスを続けてきた結果、
特急離れ、JR離れを引き起こしています。
何が何でも新幹線に乗せようというやり方は、
自分の首を締めているようなものです。
新幹線の延伸とともに各地で起きている並行在来線問題も
JRの無責任体質が原因です。
国鉄の分割民営化で新幹線と在来線を別会社にしなかったことが
そもそもの原因なのに、それを言う人がいないのは悲しいことですね。
「日本有数の温泉地「鬼怒川」の廃墟っぷりがヤバい」
など、鬼怒川温泉の荒廃ぶりを指摘するHPがたくさん出てきました。
中には、ろくに調べもしないで、ロープウエイが休止しているとか
宿に1回泊まっただけであたかもそれが鬼怒川温泉全体のことを示しているように
意図的に書かれたものとかもあって、ネットの情報はひどいものです。
私は昨年の12月初旬の平日に鬼怒川温泉のあるホテルにグループで1泊しましたが、
オフシーズンの平日にも関わらず、そこそこの泊り客がいて、
朝食バイキングは結構混雑していました。
それに加えて、先日の大雨で被害にあったホテルの情報がネットにアップされて、
鬼怒川のイメージはさらに悪くなってしまいました。
「鬼怒川がヤバイ『鬼怒川温泉の施設が建物ごと崩落』川沿いの野球場も完全に水没」
なんてものが検索すると大量に出てきます。
鬼怒川温泉の荒廃についての多くの記事を読んでいると、
バブル崩壊と団体旅行の激減、それにホテルの努力不足を指摘するものは見かけますが、
東武鉄道の責任を指摘するものは見当たりませんでした。
交通費を節約してその分、宿泊や食事などに費やしたいというのが
普通の観光客の考え方ですが、
東武鉄道は運賃収入が減ったからその分、特急料金で稼ごうという意図があからさまで、
これではますます日光・鬼怒川に観光客が行かなくなります。
数年前までは、速くて便利な快速電車が1時間に1本出ていましたが、
これを事実上廃止し、新栃木駅から先が各駅停車となる区間快速にしました。
頭初は東武動物公園から先が各駅停車となって今よりもっとひどいものでしたが、
さすがにすぐに改善されました。
現在の時刻で比較してみるとその状況がよく分かります。
種別 浅草 鬼怒川温泉 所要時間 運賃+料金
快速 0910 → 1131 141分 1550円
特急 1000 → 1159 119分 2890円
区間快速 1040 → 1310 150分 1550円
これでは、都心から日光・鬼怒川に電車で行こうとする人は敬遠してしまいます。
日光・鬼怒川に行くなら車にするとか、
安くて便利な高速バスの出ている伊香保や草津にするとか、
電車で行くならもっと安くて便利で見どころの多い箱根や伊豆方面にするとか、
そうなってしまうものです。
1340円を追加することで少し便利で速い特急に乗れますが、
30分速いだけで倍近くの値段になるのはどうかと思います。
JRもそうですが、何が何でも特急や新幹線に乗せようと小細工するのではなく、
乗客が喜んで特急や新幹線に乗りたくなるようなものにしないと、
飛行機や高速バスやマイカーにどんどん客を奪われてしまいます。
JRの例で静岡に関係のあるものとしては、
「東海」と「あさぎり」でしょうか。
無理やり特急にして料金が高くなったことが原因で利用客が激減し、
廃止されてしまいました。(あさぎりは区間の短縮)
特急東海の場合、東京~沼津では新幹線より割高で時間がかかり、
座席などの設備が新幹線より劣り、運行本数が極端に少ないため
一部のマニア以外は利用しなくなりました。
東京と沼津の間を移動しようとする人は、
迷わず新幹線か在来線を利用し、
高いだけでメリットのない東海は利用しなくなっていました。
あさぎりの場合も同じです。
以前は新幹線より1000円近く安かったのが、
値上げでほとんど変わらなくなったため、
沼津から東京に行く人の選択肢にあさぎりはなくなり、
そのおかげで沼津~御殿場の運行を取りやめてしまいました。
東海もあさぎりも、特急車両を使用しているからといって
安い料金の急行から割高な特急にしてしまったことが
客離れによる廃止となった原因です。
わざとやっているとしか思えません。
利用者を無視したそういうやり方と、
サービスの向上という時代の変化に目を背け、
ずっと同じサービスを続けてきた結果、
特急離れ、JR離れを引き起こしています。
何が何でも新幹線に乗せようというやり方は、
自分の首を締めているようなものです。
新幹線の延伸とともに各地で起きている並行在来線問題も
JRの無責任体質が原因です。
国鉄の分割民営化で新幹線と在来線を別会社にしなかったことが
そもそもの原因なのに、それを言う人がいないのは悲しいことですね。
Posted by offsite沼津 at 19:58│Comments(0)
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